普通って何?
最近読んだ本の中で面白かった本があります。
村田紗耶香さん作、コンビニ人間 という本です。
あらすじを軽く説明すると
「コンビニバイト歴18年の彼氏なしの36歳小倉恵子は
コンビニ店員だけでいるときだけが世界の歯車になれると思っていたが、
ある日婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて
恵子の日常が変化していく。。 」
といった作品です。
※ネタバレ含むかもしれません
_____________________________________
僕がこの本で一番印象に残ったことは
普通とは何なのか
ということです。
世の中にある社会的普通、
この本で言えば
「男なら結婚しろ」
「結婚したら働け」
「子供を作れ」
という社会的普通が主人公恵子を苦しませていると思った。
こういった誰が作ったかわからない普通から外れると
社会から異物とみなされ排除される。
_____________________________________
恵子は物語の中で一度コンビニ定員をやめるが、
やはり自分自身が一番「普通」でいられるコンビニ定員に戻る。
こういった「個人的普通」の集合体が
世の中の「社会的普通」を作っていると思った。
この「社会的普通」が個人1人1人を苦しめている要素だと思った。
_____________________________________
今は多種多様の世の中といいますが、
恵子のように
「皆の中の普通」「社会的普通」に
苦しめられて、
自分のしたいことややりたいことができない人は多くいると思った。
_____________________________________
社会の中のルールは決められていないといけないが
こういった皆が知らないうちに、
皆の中の普通が恵子のような人を苦しめていると思った。
本当の多種多様の世の中になるには
自分と違った人を受け入れることから
始まると思いました。
普通とは何なのか?
をすごく考えさせられる作品だと思いました。